はんなり小町

趣味の映画や小説について語ります。

レッドスパロー (後半ネタバレ含みます)

2018年3月下旬頃に公開された映画レッドスパロー。

観てきました。

 

女スパイとして生きていくことになった女性の物語です。

 

 

まず見た感想として、最後の結末に鳥肌が立ちました!

主人公の女性は本当に頭がいい。

この結末を誰が予想できたでしょうか。

 

この作品では女性の強さが垣間見れます。

特に女性の方に是非観ていただきたい作品です。

 

 

 

あらすじ

 

 

主人公の女性ドミニカは有名なバレリーナでした。

ある日、舞台で一緒に踊っていたパートナーの足と接触した際に大きな怪我を、、、

この怪我からバレリーナの道は諦めざる終えなくなりました。

 

 

ドミニカはバレーが出来なくなり今の劇団には居られなくなります。

大きな足首の怪我はバレリーナにとっては今後二度とバレーができないと言うこと。

劇団側からすればドミニカは用済みなんです。

すぐに代役を探して回る様子、、観てて悲しくなりました。

まあ仕方ないのかも知れませんが

 

 

今借りているアパートは所属していた劇団から借りているもので、目の不自由な母と同棲していた事もあり、介護や病院のお金など金銭的な面で所属劇団からサポートを受けて生活していたドミニカにとっては怪我のこともですが、今後どう生活していくかを考えなくてはいけなくなりました。

 

 

そんな中、一向に顔を出さなかったロシア情報局副局長を務める叔父が家に訪問して来ます。

今後の生活の支援をしてあげると。

ドミニカはそれを断りますが、その別れ際に叔父が置いていった写真を観て驚きと怒りが湧きます。

 

その写真とは

彼女が怪我をした舞台でパートナーとして共演していた男性と、同じ劇団員の女性の2ショット。

 

そう、これは男性ダンサーと劇団女性による仕組まれたことだったのです。

 

 

 

そしてドミニカは動く

 

2人がいちゃついているところを後ろから襲撃します。

 

 

 

ここから彼女は叔父に誘導されるように、スパイへの道へ進んで行きます。

 

 

 

 

 

ここまでがあらすじ

 

 

あらすじの内容だけでもとてつもなく濃いですよねw

 

ここからはもっともっと濃く濃くなって行きます。

 

 

 

以下ネタバレ含みます。

 

 

 

 

叔父にミッションを頼まれます。

それは、政府高管理職に就く男性にハニートラップをしかけてその際にスマートフォンを交換してこい。

と、言う内容。

 

 

そして彼女は実行します。

 

ホテルのバーで政府高管理職の男と会い部屋へ同行することに。

ドミニカはこの男と体を交わるのだろう。と覚悟の上でした。

部屋に入りベッドへ行くと、彼は豹変したかのように荒々しくレイプのようにドミニカを犯し始めます。

 

覚悟していたドミニカですが、泣き叫びされるがままに、、、

その時、窓から男が侵入し政府高管理職の男を殺めました。

 

 

驚きと恐怖で混乱する血まみれのドミニカを、第三の男はある場所に連れて行きます。

そこには、ドミニカの叔父の姿が。

 

 

悪いようにはしない。

と叔父。

 

 

暗殺現場を目撃してしまったドミニカは始末されそうになりますが、叔父の立場もありなんとか命は助けてもらえました。

 

が、その代わりにスパイ育成場に入らされます。

 

 

 

このスパイ育成場が凄いんです。

 

スパイ育成場ではターゲットの欲望を見抜いてコントロールすることを身につけて行くのですが、内容が過激です、、、

 

授業として大勢の生徒の前で全裸になったり、奉仕したり、、、

とにかく全裸やそういった行為が度々画面に映し出されますw

え、下まで見えてるけど大丈夫なん?って感じで焦りましたw

 

そんな中、映画の中の生徒は真剣にsexシーンを見て勉強をしていました。

この違和感。

 

スパイって精神的にも肉体的にも凄くきついのに、それを感じさせない余裕感が本当に凄いなと思わさせられました。

 

映画なので実際はわかりませんが、心理のプロですねこれわ。

 

 

 

恥じらいやプライドを捨てなさい。

と、女性教官。

 

ドミニカも次第にスパイとして技術を身につけて行きます。

 

 

そして、スパイとして任務が与えられます。

 

それは、アメリカCIAと接触し、ロシア情報局の裏切り者の名前を聞き出す事。

 

 

 

ドミニカは名前を変えアメリカのCIAナッシュと接触して行きます。

しかし、ナッシュにドミニカの正体がバレてしまいます。

ナッシュはロシア情報局とアメリカCIAのスパイの名前を知っていますが、

もちろんドミニカには言いません。

 

ここでドミニカは協力しようとナッシュに持ちかけます。

そして二重スパイをすることに。

 

 

ある日。

ドミニカが帰宅すると、ルームシェアしていたもう一人のスパイ女性がバスルームで無残に殺されていた。

暗殺者がそこには居て、裏切り行為をしたらこうなるとドミニカに見せつけたのです。

 

 

亡くなった女性スパイの仕事を引き継ぐことに。

ロシアにCIAの情報を売ろうとしていた女性と接触。

 

 

その際に、失態がありドミニカに反逆者の疑惑がかけられ、

ロシア情報局に酷い拷問を受けます。

 

 

その中、叔父に二重スパイをしていて今なら情報が得られる。

チャンスなの。裏切ってない信じて。と

 

そして、釈放されドミニカはナッシュと再会し愛を確かめ合うのでした。

 

 

目が覚めたドミニカが目撃したのは、ナッシュが暗殺者に拷問されている所でした。

 

ドミニカはその暗殺者と一緒にナッシュに拷問をします。

このシーン見てられなかった。

さっきまで愛し合ってたのに、ロシア側に裏切り者じゃないと証明する為に愛する人を拷問するってほんまは辛いんやろなって。

でも、そんな事は微塵も感じさせずに淡々と拷問し、裏切り者の名前を聞き出そうとします。

それでも、ナッシュは名前を吐きません。

 

もしかしてドミニカはナッシュとは愛し合ってるフリをしていただけなのかな?

と思わせるくらいの拷問ぷりでした。

 

 

凄い緊張感のあるシーン

 

 

隙を狙いドミニカが暗殺者を殺害。

 

 

 

その後、ドミニカとナッシュはアメリカのCIAにて保護されます。

 

 

そこに、ロシア情報局長がドミニカの前に現れます。

そしてなんと、スパイは私だと自ら宣言するのです。

 

この事をロシア情報局に密告し、次はドミニカが内通者になれ。と

 

驚きを隠せないドミニカ。

 

 

その後、ドミニカはスパイの名前をロシア情報局に伝えました。

 

 

 

 

ここから衝撃のラストです。

 

 

 

 

 

 

 

ドミニカの身柄をアメリカCIAからロシア情報局に引き渡すシーン。

 

ナッシュは殺されに行くものだぞ。と、

ドミニカを止めようとしますが、ドミニカは聞きません。

今にわかる。と言い歩いて行きます。

 

 

そうこうしている途中、

ロシア情報局からは裏切り者のスパイが連れてこられました。

 

 

 

そこにいたのは、

ロシア情報局長官(スパイ張本人)ではなく

 

ドミニカの叔父でした。

 

 

 

 

予想外すぎて、衝撃的すぎてびっくりしました。

 

このラストは、誰が予想できたでしょうか!

 

 

 

ドミニカはロシア情報局にほんとうのスパイの名前ではなく、

自分の叔父の名前を伝えていたのです。

 

叔父に復讐をするために計算をして計画をしていました。

ほんとに驚きです。

証拠も捏造し、ロシア情報局の裏ずけ調査もなんなとクリア出来るように仕向けたのです。

 

 

そして、叔父は射撃され殺されました。

 

 

ドミニカはと言うと、

国のために反逆者を見つけたとし讃えられたのです。

 

 

 

そして、最後に少し回想シーンが入ります。

それは、ドミニカが叔父を反逆者のスパイだと陥れるための工作をしていたシーン。

 

いやーこの回想シーン見て凄いなと本当に思わされた。

 

 

そんなに疑問も持たなかったシーンですが、よく見るとちゃんと意味があったんやなーと。

是非、この最後の謎解きのシーンを注目して頂きたい。

 

 

そう思うと、ドミニカはずいぶん前から叔父を陥れる工作をしていたのだなと思いました。

 

こんな酷いスパイ人生にさせた叔父を許せへんかったんやなと。

 

 

 

 

一つ疑問なのは叔父はドミニカの事を性の対象?異性?として見ていたのかな?

と思わせるような雰囲気がありました。

 

叔父はドミニカを仕事の道具に利用していたりひどい事をしているのに、矛盾してないか?と思ったり。。

曲がった愛情を持ってたのかなと。

 

 

ドミニカ役の女優

ジェニファー・ローレンスさん

素晴らしいです。

なにを考えているか読み取らせない雰囲気が役とマッチ!

 

 

原作がエドガー賞を受賞した作品だと言うことなので、

原作を買って読みたいと思います。

 

もう一度見たいなと思った作品でした。